広島・宮島の旅 ~その3~ 「ツイテない旅」、呉、そして戦跡との別れ

「いつも、どこか、腑に落ちない」

初日、二日目とたっぷり、雨。

ぜんぜん景色は晴れないし、
赤ちゃん連れなので、合羽来て回るにも限界が…。

初日にして、
靴はずぶ濡れ、靴下まで濡れる。

スーパーへ行き、
新しい靴、新しい靴下を探しまくり、履き替える。

そんなこんなで、やっと到着した温泉ホテル、
案内係のお姉さんに、部屋にむかうエレベーターの中で、

「このホテルのお店で、赤ちゃんでも食べれるものはありますか?」

と母が聴いたら、

「あるにはあるかもしれないですけど、
レストランが予約満席かもしれないし~、
ちょっとわかりませんね~」
と、なんだか、煮え切らない。

無いなら(仕方ないから)いいんだけど…。

なんとなく、言い回しや姿勢が、腑に落ちず、モヤモヤ。

部屋に行っても、
下駄箱に、客の靴をしまわず、
館内用スリッパも出さない(それって、ふつうだと思っていた私が、おかしい?)。

ここらへんから、微妙な違和感を、覚えた。

ちなみに、ホテルといっても、完全な欧米型のリゾートホテルではなく、
昭和の温泉街にありがちな、
リゾートホテルとは名ばかりの、旅館ホテル。

私が泊まった部屋も和室だし、
館内は、浴衣でみんな歩いている。
だから、「スリッパで、館内は歩かないでください」系のホテルではないことを、付記したい。

靴だって、ちゃんと新しい靴に履きかえて、乾いてたし、
キレイだったんだけどな。


たまたま夕食なしのプランを選んでしまったので、
ホテルのルームサービスをみつけ、
広島風お好み焼きを頼んだら、
胡椒が大量に入っていて、からくて、食べれない!!
半分以上、残す・・・(私には珍しい)。

そして、食事後に電話しても、下膳を渋られる(しかたなく、廊下に置いておく)。

大浴場に行って、また驚く。

露天風呂のお湯が、
半分しか入ってない!!(まだ、お湯を入れてる途中だという)。

もう夜の8時台なのに!
温泉宿で、一番客がお風呂に入る時間帯で、お湯が半分って(゜o゜)。

・・・ここらへんから、
この宿の、「おかしさ(変さ)」が、私の中で確信された。


なーんか、そんな感じの事が、とにかく多かった。
ホテルの売店でも、フロントでも。

接客を受けても、トンチンカン。

たぶん、ホテルが悪かったのだろう。

スタッフが私語して、楽しそうにしている上に、
接客がなっていないことばかりで。

ホスピタリティって、
トップダウン形式で、研修や、現場の責任者の指導で、
ある程度まで質を上げることもできるとおもう。

それ以前に、接客業をやっている以上、
最低限の接客の姿勢ってのがある。

根はみんな善良そうな、おっとりした人が多いのに、
残念な、惜しいかんじが、多かった。

もっと言えば、
「あきらめ」って言葉が思い浮かぶくらい、
決められたことをやって、
それ以上の工夫や努力は、しなくてもいいでしょって姿勢が、漂ってた。

働いている人たちが悪いというより、
経営者か、リーダーが悪いって気がした。

仕事にやりがい、誇り、充実感を感じられないと、
働いている人たちも、内輪感覚になり、なあなあになっていき、
どんどん、質とモチベーションが下がっていくよね。

あまりに「変な」ホテルだったので、
おもわず、かつてのミステリーショッパーの血が騒いで、
いろいろ観察しちゃう私でした。


正直、これほどまでに、
「ツイてない旅」は初めてだった。

そう、
「今回は、ツイてない」と認めるか。

ツイテないって認めるのが、癪、
わたしがツイテないなんて、認めたくない!っていうわたしのプライド・・・
というのが、本当のところだったかな。

それを認めた瞬間、
なだれ式に、わたしのモチベーションも下がるのは必須。

なんとか、楽しいところをみつけ、
良い気持ちに、持っていこう、持っていこうという気合。

その気合すら、
どんどん、足元をすくわれるような、旅でしたね。

まるで、安倍公房『砂の女』
の世界(?_?)。

ツイテない蟻地獄地帯に迷い込んだかのような・・・。

2日目、
警報まで出ていたし、運転する母も疲れてそうだったので、
近場で、室内で見られるところを・・・と、
わたしのカラーではないけど、
呉にある、『大和ミュージアム』に行きましたよ。
kure1

そこでも、ガッカリする出来事があり、
もう、
「ムキーー!!(--〆)」
と、ブチ切れてしまう瞬間があった。

わたしにしては、珍しい。

本気でムカっときたから、

即座に、ろくにみてないのに、
ミュージアムを出てしまいました。

あの、大和ミュージアムにいた、若い、いかにもマニュアル対応の、
スタッフさんには、悪いことをしたな~。

罪があるとしたら、
むしろ、マニュアルだったんだろうね。

ここで、怒ったことによって、
なんだか、「もう、いーや。怒っても」って気分になれたのは、
良いことだったかもしれない。

kure2
入館前、こんなテンションだったのが、

入館して、数十分後には、

「男たちの大和・・・ゲフ・・・(*_*)」って気分。

広島にて、
思い知ったことが一つ。


わたしは、戦跡とか、戦争記念館とかね、
そういうの、
とにかく、
合わないのですよ。

一生懸命、
そういうのも、知らなければならない、
知るべきだ!
勉強しなきゃ!
日本人として!!とか思ってるフシがあったのです。

が、

ほんとうは、
とーっても、合わないし、
できるなら、見たくない、行きたくない。

沖縄に5回くらい、行ってるけど、
ひめゆりの塔とか、司令部の基地の洞窟とか、
平和記念館とか、行ったことない。

たぶん、これからも、行かない。

興味がないわけではない。
だけど、
行ったら、どうなのか、
もうわかってる、想像つくから、行きたくない。

でね、呉が、ど~してダメだったかって、
うん、
正直、軍艦はすこしは好きだから~って思って、
なんとか行ったけど、
やっぱり、わたし、軍港とか、軍事とか、ほんとうは合わないのですよ。

特攻機の模型とか、人間魚雷とか。

広島に初めて行ったら、
平和記念公園そして、原爆ドームでしょって、
先入観があり、
「見なきゃ!見なきゃ!」
と、強迫観念のように思ってた。

でも、どうしてかな?ご縁がなかった。

お恥ずかしいことに、
行きませんでした。

初めて広島へ行って、原爆ドームを観ずに、帰ってきたよ・・・(汗)。

長崎の原爆の平和記念館には、2度くらい行っているし、
原爆文学、被爆者文学もたっぷり研究してきたから、
許して・・・みたいな。

で、回ろう回ろう思いながら、
原爆ドームや、平和記念公園に行けなかったことを、
じぶんなりに見つめてみて、思ったのは

「わたしには、必要ないのかもしれない」ってこと。

無理してまで、
努力して、行く必要ない。

それを、恥じる必要もない、かな。と。

戦争関連の場所、戦争記念館、苦手です。

わたしには、もう、要らないって感じなのです。

それを、今回は、もう、認めていいよな~って実感した次第。

へんな義務感で、知ったり学んだりする義務があるって思ってたけど、
それも思い込みかもしれない。

合わないことを、
自覚するって、
とっても大切ですよ。


無理して、好きになろうとする、必要ないね。
ほんと、実感したよ。

「もう、いいでしょ、呉」

「本当に行きたかったのは、宮島だし、弥山なんだから、
あんた、いまから戻って、一人でも行ってきなさいよ」

母がそう言ってくれて、数時間も滞在しないまま、
お昼過ぎには、
呉を後にしました。

呉はね~、
横須賀に似ていたよ~、空気がね~。

身近に感じたよ、その点は。

「横須賀の、戦艦三笠のほうが、すごいゼ!!!
なにしろ、復元ではなく、実物だゼ!!」
とか、
同期の桜をみるかのような気持ちで思っといたよ。

酒やB級グルメなど、美味しそうなものは、やっぱり呉にもあったし、
山本五十六とか、素敵だわ~って思ったけどね。

kure4
kure5

『艦コレ』のキャラクターパネル。
戦艦を、女の子に擬人化したキャラクターが、かわゆいよ。
このオタク風のアレンジが、心癒された。

これくらいの軽やかさ、
現代風のひねりがあれば、
軍港や、軍港の歴史も、すこしは楽しい。


yamato
さらば、
男たちの大和・・・。

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