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「食べて祈って恋をして」――変化と成長について

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ByMari

ジュリア・ロバーツ主演『食べて祈って恋をして』を観た。

映画館での公開時から気になっていたけど、その時は、また別の映画を見ることになった気がする。

でも、今のタイミングで見て、良かった。
ジャストなタイミング。感じるものが多かった

女性にはお勧め
とくに、現在進行形で、変化・変容の中にある人。

印象深い場面が多くてうまくまとめられるか、自信ないから、
気になったところだけ、ご紹介

ドラマは、一見安定した調和的な生活の「破壊」から始まる

つまり、社会的にはそれなりに成功して収入のある女性作家の主人公が、
すてきなお家に、結婚八年目の夫と一緒に暮らしていたけど、
ある日、どうしてもズレに耐えられなくなってしまう。
夫婦の心のズレ

どうしようもなくなった彼女が、とった行動。

夜中、夫が横で眠るベットから抜け出して、
きれいなバスルームのタイルにひざまずき、神さまにお祈りする
初めて、お祈りする。

「もうどうしたらいいか、わかりません。神さま、教えてください」

あの場面、切なかった~

誰しも、ああいう瞬間、ああいう時間ってあるよね、って思った。

夫婦問題だけじゃなくても、仕事でも、家族でも、人間関係でも。
人生の節目?
なんだろう…、
とにかく、誰にも答えをもとめられないし、
自分でもどうしたらいいか、どうにもできないような、行き詰った瞬間

八方塞がり???

そして、彼女は再びベットに戻る。

ずっと神さまにお祈りして、答えが出るのを待っていたって、
天使が現れるわけでも、神が現れるわけでもない。

自分の心の声に従って、動く、行動する、現実に戻っていく、現実に向き合えってこと。

結局、きちんと別れを告げ、離婚できるんだけど、そこからがまた長い。

現実的な生活や、仕事、事務的なことも対処せねばならないけど、
なにより、彼女自身の心のケア、内面的な問題、人生の再構築がとても大変


人生って、実はとても複雑で、手間とひまがかかる代物。
回り道も多いし、
永遠にも思われる、螺旋階段のステップを、一歩ずつ登っていくようなものなんじゃないか、と思った

その一歩ずつが、通り過ぎてみたら「愛しい一歩」なわけだけど


いろいろ感じ、考えさせられた

離婚直後に、
一回りくらい年下の俳優の卵・デービットと出会い、良い雰囲気になる。
だけど、結局、うまくいかない

友達夫婦の、旦那さんがいった言葉が、彼女の頬を思いっきり叩くような台詞だった


「でも、変わったよ、エリザベスは。
前の旦那のときは、前の旦那そのものってかんじだったし、
今のデービットの時は、デービットって感じだし。
あれだよな、
飼い主が、飼い犬に似てくるのと、同じだよな」


エリザベスはその時、カッとなって、なにかを云い返す。

だけど、誰かに何かを云われて、感情的に反応するときって、
実は、その言葉が、自分の何かを言い当てている場合が多い

特に、自分でも分かっていて、認めたくない何かだったり

で、彼女は、翌朝に一年間休暇をとり、一人で「自分」を見つめなおす旅に出ると決意する

一年かがりで、イタリア、インド、バリを旅する。


旅をする中で、彼女が取り組むのは、
「過去の自分」と向き合うこと、
「自分自身」と向き合うこと、
そして、「自分の内側の調和、安心、平和」を得ること。

それらを得た後で、
その調和を手放して、また破壊と創造を受け入れること。

「変化し続けること」を、受け入れること。


いやー、
なんというか、とにかく、私自身に重なり過ぎて、どうしたもんだか、考えさせられました

女の人は、外部に影響されやすいとおもう。
柔軟であればあるほど。でも、それを自覚できているか、いないかが、重要な気がする。

「自分」がないわけではないけれども、一方で、影響されやすい部分もあり…。

でも、結局、「人間が成長する」って、
誰かと出会い、関わり合う中で、
お互いに影響され、学んだり、気づいたりしていくこと
…だとも気づかされた

化学反応として、出会いや経験を楽しむ、重要性

そんなこんなで、最終的に、
心が優しく、おおらかになる映画だった。
人の弱さや痛みをおおらかに受け止めながら、温かさや前向きさに変えてくれるような。

失敗しても、回り道しても、傷ついたりしても、いいんだよ…という。
すべてひっくるめて、「自分」だし、「その人らしさ」を作り上げるものとなる
優しさは、愛は、そんな回り道から生まれてくる気もした。

私も、インドのグルのところへ行って、「I am in silence」って名札を胸に付け、
一か月くらい、沈黙の行をしようかと思ったよ(実際、そういう女性が映画に登場する)。

インドで、エリザベスは、「過去」ととりくむ年配の男の人と出会うんだけど、
彼は「自分を許せ」ってエリザベスに助言する。

過去にとらわれているのは「自分を許せない」から、らしい。

どうして、あのとき、こうしてしまったんだろう。
なぜ、わたしは、ああしてあげられなかったんだろう。

人は、くよくよ悩みつづけて、過去に捕われてしまいがちだけど、


「愛しているなら、愛と光を送ればいいじゃないか。そして、忘れろ」。

「誰かを、無償で愛してごらん」ともいう…。


…ね。どんぴしゃでしょ(笑)。めっちゃスピリチュアルな映画だった。


「愛と光を送る。そして忘れる」

これって「過去」だけではなく、
「現在」のことでも、きっと「未来」でも、万事これに尽きるな~と思った。


ジュリア・ロバーツが演じる主人公が、
後半になればなるほど、とても自然体で美しくなっていくのも、魅力。

バリ島の彼女は、すごくきれい。

ストーリーに合わせて演じ分けているんだろうけど、
前半は迷いの中にいる主人公が、
物語が進むにつれて、一つずつ迷いを手放して、自由に、楽になって、自分らしくなっていく。
だから、美しいのかも。

緑の濃いバリの風景と共に、エリザベスがのびやかに過ごしているのが、見ていて、気持ちよかった。

「あなたは微笑んでいるかね?
顔も、
体も、
心の底から微笑む。
内臓から微笑む。
そうなれたとき、本当の安らぎがくるんだよ」


みたいな台詞もあった。これはバリ島の祈祷師のおじいさんの言葉。

「四つの足で立つように、大地にしっかり足をつけていれば、ゆるがない。
そして、世界中どこへ行っても、頭ではなく、心の眼で見る。
これができれば、大丈夫。」


みたいな台詞もあったな~


内臓から微笑み、心の眼で見る。
しばらく、そんな風にできるよう、努力してみよう…
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