過去のわたし。いまのわたし。

博士論文の口頭試問、

とりあえず、無事に終わる。

今日の経験は、いろんな意味で、貴重だった。

「今の自分」を知るための、リトマス紙、テストみたいな日だった。

大学院という場所、研究という分野は、いまやわたしにとっては「過去」になりつつある。

博士論文の審査の内容いかんよりも、

過去の世界に触れて、

自分がどう反応するのか、どう感じるのか、を知ることが大事だった。

hall

そこでは、ほぼ同じ人たちがおり、同じ空気がまだ流れていた。

変わってしまったのは、わたしのほうだった。

でも、彼らのわたしへの扱い方、見かた、距離感は、変わらないので、

「あー、前から、こんな風だったんだー」とごくごく客観的に観察できた。


わたし自身は、コンプレックスから、

従来から、自分に対して女性としての自信がなかった。

だけど、ひさしぶりにあそこに行って、気づかされたのは、

あそこにいると、自動的に「若い」「女」としてしか扱われない。

勝手にそう見られているということ。

以前のわたしなら、変にいろいろ考えてしまって、

ことを複雑にしてしまったかもしれない。

でも、いまのわたしは、逆らわずに、

ただそのままに自然に流れて行った。

そして案外、みんなに好かれていたわたしみたいなものに、

気づかされた。

わたしが思っていたより、人は、わたしに好感をもっていてくれたのかも。


「いま、どうしてるの?」と、何人ものひとに尋ねられた。

体を壊して、入院し、その後休学して、徐々に復帰したわたしは、

いまは大学院の社交的な場には参加していないし、

「どうしてるのだろう?」と思う人も多いのかもしれない。


以前のわたしなら、やはり曖昧にぼかしたかもしれないけれども、

隠すことでもないので、正直に、新たな職場のことを話した。

みんな「へえ~」と言って、それ以上追及してこなかった。


大学の職や、中学、高校の教員以外、生き方の選択肢・シュミレーションがない世界。

すんごい狭い世界。

だけど、そういう言語、文脈でしか成立しないんだよね、あそこの人々は。

特殊な世界。

世間的な評価や体裁、肩書だけが、拡大される世界だったんだな~。



「仕事してなかったの?あなたって、お嬢さんだったんだね」

しばらく働いていなかったことが、信じられないみたいに、言われた。

わたしも「ははは」と笑った。


さまざまな事情で、働きたくとも、働けない人もいるってことを、

世の中のひとは、もっと知るべきだと思う。



誰も、本当の意味で、わたしがどんな思いで、この二年間をすごし、

ここまで来たか、わからないだろう。

一番よく知っているのは、わたし自身だ。

わたしは、じぶんがどれだけの想いで、この日にたどり着いたか、知っている。

だから「よくやった」って思う。

「よくやった」って、心から思う。

そして、それでいい。

いつだって、すべてが評価されなくても。

人に理解されずとも。

説明することもないし、弁解することもない。

liliy

どんな風に生きてきたか。

自分と神さまだけ知っていれば、それでいい。
関連記事

コメントの投稿

Secret

google広告

最新記事

検索フォーム

カテゴリ

プロフィール

Mari

Author:Mari
さすらいの文学少女・・・またの名を、夢見るファイター?。

カレンダー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

リンク

フリーエリア

CREDIT

top