光と風と水と。

ARTICLE PAGE

in 日常

過去のわたし。いまのわたし。

-0 COMMENT
博士論文の口頭試問、

とりあえず、無事に終わる。

今日の経験は、いろんな意味で、貴重だった。

「今の自分」を知るための、リトマス紙、テストみたいな日だった。

大学院という場所、研究という分野は、いまやわたしにとっては「過去」になりつつある。

博士論文の審査の内容いかんよりも、

過去の世界に触れて、

自分がどう反応するのか、どう感じるのか、を知ることが大事だった。

hall

そこでは、ほぼ同じ人たちがおり、同じ空気がまだ流れていた。

変わってしまったのは、わたしのほうだった。

でも、彼らのわたしへの扱い方、見かた、距離感は、変わらないので、

「あー、前から、こんな風だったんだー」とごくごく客観的に観察できた。


わたし自身は、コンプレックスから、

従来から、自分に対して女性としての自信がなかった。

だけど、ひさしぶりにあそこに行って、気づかされたのは、

あそこにいると、自動的に「若い」「女」としてしか扱われない。

勝手にそう見られているということ。

以前のわたしなら、変にいろいろ考えてしまって、

ことを複雑にしてしまったかもしれない。

でも、いまのわたしは、逆らわずに、

ただそのままに自然に流れて行った。

そして案外、みんなに好かれていたわたしみたいなものに、

気づかされた。

わたしが思っていたより、人は、わたしに好感をもっていてくれたのかも。


「いま、どうしてるの?」と、何人ものひとに尋ねられた。

体を壊して、入院し、その後休学して、徐々に復帰したわたしは、

いまは大学院の社交的な場には参加していないし、

「どうしてるのだろう?」と思う人も多いのかもしれない。


以前のわたしなら、やはり曖昧にぼかしたかもしれないけれども、

隠すことでもないので、正直に、新たな職場のことを話した。

みんな「へえ~」と言って、それ以上追及してこなかった。


大学の職や、中学、高校の教員以外、生き方の選択肢・シュミレーションがない世界。

すんごい狭い世界。

だけど、そういう言語、文脈でしか成立しないんだよね、あそこの人々は。

特殊な世界。

世間的な評価や体裁、肩書だけが、拡大される世界だったんだな~。



「仕事してなかったの?あなたって、お嬢さんだったんだね」

しばらく働いていなかったことが、信じられないみたいに、言われた。

わたしも「ははは」と笑った。


さまざまな事情で、働きたくとも、働けない人もいるってことを、

世の中のひとは、もっと知るべきだと思う。



誰も、本当の意味で、わたしがどんな思いで、この二年間をすごし、

ここまで来たか、わからないだろう。

一番よく知っているのは、わたし自身だ。

わたしは、じぶんがどれだけの想いで、この日にたどり着いたか、知っている。

だから「よくやった」って思う。

「よくやった」って、心から思う。

そして、それでいい。

いつだって、すべてが評価されなくても。

人に理解されずとも。

説明することもないし、弁解することもない。

liliy

どんな風に生きてきたか。

自分と神さまだけ知っていれば、それでいい。
関連記事
  • Share

0 Comments

Leave a comment