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ニューシネマパラダイス ―成長と旅立ち、そして思い出―

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ByMari



なんとなく、Gyaoの無料動画で『ニューシネマパラダイス』がやっていたので、
観てみた。

名作で名高い映画で、サントラも知っていたけど、
ちゃんと観たことがなかった。

でも、
今のわたしには感じるものが多かった。

古き良きものに、
人は育てられるけれども、
知らぬ間に時代はすぎて、
じぶんが変わっていくように、
世の中も、人も、変わっていく。

それでも、
ずっと残り続ける、変わらないなにかも、ある。


戦場へ行っている間、
初恋の女性と音信不通になってしまった主人公の青年トト。

アルフレードが、二年ぶりに会ったトトに云う台詞が、
とても心に響いた。


「そういう運命だったのだ。
人にはそれぞれ従うべき星がある。

村を出ろ。

ここは邪悪の地だ。

ここにいると自分が世界の中心だと感じる。

何もかも不変だと感じる。

だが、ここを出て二年もすると、
何もかも変わっている。

頼りの糸が切れる。

会いたい人もいなくなってしまう。

一度村を出たら、長い年月帰るな。

年月を経て帰郷すれば、
友達や懐かしい土地に再会できる。

今のお前には無理だ。

お前は、俺より盲目だ。」


「誰の台詞?クーパー?フォンダ?」


「誰の台詞でもない。俺の言葉だ。

 人生はお前がみた映画とはちがう。

 人生はもっと困難なものだ。

 行け。

 ローマに戻れ。

 お前は若い。

 前途洋洋だ。」



アルフレードのいう台詞も、
トトの心情も、妙に共感できた。

ひさしぶりに、何かを観て感じた、
言語化できない情感。

旅立つ者の気持ちと、
残される者の気持ちと。

人は変わっていくことを恐れるけど、
変化や別れが必要なときもある。

変わらずに、
ずっと同じ場所にいると、
見えなくなってしまうものもある。

別れはさびしいけど、
必要な別れってものがあるのかもしれない。

”旅立ち”的な気持ちや、越境者的な心持に、
つねに共感しやすいわたしには、妙にひびいた言葉だった。

ある場所から離れ、
ひとつ前の”過去”と再会すると、
なにも変わっていないことに驚きつつ、
でも、なにかが確かに変わっていることを感じる。

さびしいような、
もっともだと、納得するような。

そして、数年前に比べ、
ずいぶんと変わってしまった自分自身にも気づく感覚というか。

その微妙な、切ない感覚。

エンニオ・モリコーニがサントラを手掛けた映画で、
もう一曲好きなのがある。

アマポーラ。





イタリア映画、好きだな。

ロマンや、ノスタルジーがまだ残っている気がする。
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