宇野千代と、木嶋佳苗に思ふこと。

原稿の締め切りが今月末ということもあり、
急激に純文学色、
それも女性文学系というおもしろい転調をしている。


水野仙子を読んで、
田村俊子を読んで、
大庭みな子は前から好きだから、大体覚えているけど、
宇野千代をふたたび調べなおしたりして。

四人とも、ぜんぜん、毛色がちがうのに、
すこしずつ何か自分の中で繋がりを感じていて、
探索していくと面白い。


宇野千代は、晩年になったら、
面白い元気なバアチャンな感じで、一般受けして、
相田みつを路線を走っていたらしいが、
若いころ、文壇でいろいろやっていたころは、
うぬぼれの強い、わがままで、派手ないやな女と思われていたらしい。

好き勝手で派手なことをやる人に、たいてい、人はいい顔しない。

宇野千代は、作家・芸術家になったから、
それでもよかったんだろうね。

そういう奔放な生き方の人のほうが、
本人に会ったら、おもしろいな~って、私だったら思っちゃうな。

人間観察欲と好奇心。
・・・結構、そういう好奇心で、人間関係、失敗もしている。
「ふつう」じゃないほうが、面白いと思っちゃう癖。










たまたま、今朝、テレビをつけていたら、
あの木嶋佳苗被告の手記?小説が、週刊女性で、独占掲載されるというので、
小倉さんが色々コメントしていた。


木嶋佳苗被告は、宇野千代なみの放埓さとエネルギッシュでも、
その生き方が芸術や美学、哲学に繋がらなかったし、
金に走ったり、人をだます喜びにすぎなかったから、
「犯罪」に走ったんだろうな~と、思った。


おどろいたのが、
木嶋佳苗被告は、じぶんがモテるということを、疑ったことがないということ。
最初から、じぶんはモテる女性であると知っていたと。

で、愛人クラブやら、デートクラブやらで、
同時進行で、10人以上の男性とつきあっていたとか。

すんごいバイタリティである。

しかも、自分を信じて疑わない態度と、
想いを実現していることに、プロの何かを感じる。

おどろいちまった。

おどろきすぎて、
善悪や倫理観を問う前に、面白くなってしまった。


「その状態って、どんなだろう?」

想像したけど、
たぶん、わたしには無理だろうと思った。

10人と付き合うということは、
最初は、それぞれの人の個性の違いを感じていたとしても、
だんだんそれらがゲーム的な記号になっていって、
わたしとしては、「男性」がただの「男性」にしか見えなくなりそうな気がする。

つまり、倦怠&麻痺する。


10人の男の機嫌をとるエネルギーを考えたら、
精神的にも、肉体的にも、そんな体力がない。

お金のためと云えど、立派な重労働だ。

木嶋香苗被告は、
すごいバイタリティ&エネルギッシュな人ではないか?!。

桐野夏生あたりが小説化しないだろうか・・・と期待。
東電OL殺人事件をモデルにした『グロテスク』は、
かなりイイとこ、ついていたが。

木嶋佳苗本人が、小説書いたらしいから、
それが公開されたら、そんな感じなんだろうな。



女性作家や女性芸術家のナルシシズムや、自由奔放、傍若無人な感じは、
平均的に、すきだ。

「ばかだな~」とか「うぬぼれが強いよ」と、
飽きれるんだけど、憎めない。

自己否定している人より、なんか、好き。


・・・私の大学院の指導教授は、
宇野千代のことが好きじゃないらしく、
ゼミで取り上げたとき、みんなして、嫌な女だって語っていた。

わたしには、ぜんぜん、そんな気持ちがわからんかった。

たまたま、宇野千代の発表担当をした人が、
木嶋佳苗みたいな外見&ナルシシズムを持った女性で、
しかも、宇野千代を悪女よばわりする否定的な内容の発表をしていて、
驚いた記憶がある。

今思うと、同類嫌悪だったのかな?

へんなところで、記憶が繋がってしまった…。

わたしは、いまも昔も、宇野千代、好きだ。
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